健康保険が適用される歯の矯正について

基本的には歯列矯正は自由診療


まず歯の矯正治療というのは、基本的には自由診療と言って、保険というものをきかせることができない類いの治療です。保険をきかせることができるいわゆる保険診療というものは、基本的には病気の治療というものに限られてきます。 歯列矯正というのは、美容整形などと同様に、病気に関わることではありません。要するに、歯並びをたとえ矯正しなくとも、日常生活を送ることは不可能ではないわけです。これは歯列矯正に限らず、ふつうの歯科治療を受ける時であっても、たとえば歯の詰め物については保険がきくものときかないものとがあったりしますね。保険がきかないものというのは、材質もずっと良くて高級なものだったりします。保険というのは、基本的に最低限のものを保障するものですから、それ以外のものにはきかないのが普通です。 しかしたとえ歯列矯正であっても、保険が適用されるという場合もあり、それは要するに、いわば病気に類すると考えられる症状がある場合なのです。




先天性の異常や外科手術が必要な歯列矯正


歯並びの悪さというのものにはいろいろなケースがあります。なかには放っておくと、生活に重大な支障を与えるものもあったりします。あるいは先天性の異常によって、歯列矯正が必要な場合もあったりします。こういう場合は、歯列矯正であっても保険が適用されることがあるのです。 たとえば先天性の異常の場合、厚生労働省が認可している症状である場合、保険の適用を受けることが可能です。ダウン症候群や軟骨形成不全症、唇顎口蓋裂など、あわせて23例の症状については、保険の適用を受けることができるのです。 こうした先天性の異常のほかにも、歯列矯正で保険診療が受けられる場合があります。それが外科手術の必要な症例です。たとえば、顎変形症などのケースです。顎変形症というのは、顎の異常な変形が原因となって噛み合わせに問題が生じていたり、顎の変形によって顔の形に影響が出ているという症状です。このように外科手術を必要とするケースは、顎口腔機能診断施設と呼ばれる医療施設で受信する場合において、保険適用を享受することができるのです。